外科学会が公表したコンセプトビデオが巷で話題になっています。
今回の外科学会のテーマは、”命と向き合い 外科医として生きる-To live as a surgeon: Looking life in the eye-”です。コンセプトビデオも公開しております。ぜひ一度ご視聴ください!もちろん特設Webサイト上でもみれますし、こちらかも視聴できます!https://t.co/f89m3HbCks
— 【120JSS】第120回日本外科学会定期学術集会 (@120jss) 2020年7月20日
ネット上ではPVに対して賛否両論の意見が飛び交っていました。
今回のブログ記事では、外科学会のPVについて主な意見を賛成派/反対派に分けて、それぞれ紹介していきたいと思います。
賛成派の意見
- スローガンも動画もカッコいい
- 外科医に憧れた
- 大変だけどそれ程魅力のある仕事なんだと思った
反対派の意見
個人的な意見
年代や価値観によってもかなり意見が分かれている印象を受けましたが、僕自身の考えとしてはどちらの立場の意見も一理あると思います。
ただ、動画で映されている外科医の生活の一部が現実だったとしても、今の働き方改革や男女の子育てが謳われている世の中で“医者なら家庭を犠牲にして患者の為に働くのが当たり前”といった風潮を全面に押し出すような動画を公式プロモーションとして作成しているということは、仕事や労働への価値観の多様性に対する配慮が不足してように感じました。
医療現場では、自分のプライベートを犠牲にして働いている方々は大勢いらっしゃいますし、
そうした方々によって日本の医療が支えられているのもまた事実です。
外科離れが叫ばれる昨今、いかに若手外科医を増やしていくかと言う点でも、外科の世界における厳しい現実をきちんと知った上で、意欲と覚悟のある人を欲しているというのを暗に伝えているのかもしれません。
しかしながら、憧れや自己犠牲といった精神主義だけでは、医師数が増えないどころか、(労働時間が長期化しがちで体力的にもキツいと言われる外科系は特に)、途中で燃え尽きてしまったり、超過勤務のよる診療の質の低下を招く恐れもあります。
当たり前な事ながら、外科医療に携わる者が、過度に疲弊する事なく続けていける環境を如何にして整えていけるかが重要なのだと思います。